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脳は万年、芸術は千年


ラスコーの壁画

 アートとは?などと慣れないことを考えていたら、「人間の脳は数万年前から変わっていないが、今の西ヨーロッパから始まる芸術はたかだか1000年の歴史」という文章にぶつかりました(中沢新一『なぜ、いま脳が注目されるのか~時代は芸術の再編を求めている』美術手帖2006年5月号)。
 芸術の始まりには2種類あって、西ヨーロッパで発生した狭い意味での「芸術」と、旧石器時代のラスコーの洞窟壁画などに代表される大きな意味での芸術。
 今日の経済、文化のグローバリズムの原型をつくったのは、その狭い意味での西ヨーロッパ型の芸術。
 1000年や2000年の歴史では変化しない広い意味での芸術のとらえ方をしなければ、今、行き詰まりを見せつつあるこの世界で起こっていることの意味がつかめない、ということなのです。

 人間の脳の基本的な構造は少なくとも5万年前、新人類(ホモ・サピエンス)が生まれた10万年前ぐらいから変わっていないとか。
 つまり人間自体は、どんなに着飾ろうと、利口ぶろうとあまり中身はあまり変わっていない?
 変わったのはスマホやらウォッシュレットなど、身の回りの文明機器と設備だけ?
 情けないけれども、ホントなような気がします。


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