朝市なう

館鼻岸壁朝市の旬な情報をお届け。

あほほどうまい?食用菊の「阿房宮」


食用菊

10月最初の朝市は、くもりのち晴れ。さわやかな秋晴れにさそわれてか、9時を過ぎても、たくさんの人が行き交っていました。

こんにちは。ユキパル女です。
 先週は陸前高田大船渡を旅してきました。三陸沿岸では、がれきはだいぶ片付いたものの、かつてのまちの中心部は更地のまま。復興への道のりはとても遠く、険しいと感じました。

というわけで、2週間ぶりの館鼻岸壁です。カラッと乾いた空気の朝市ストリートを歩くと、あたりはすっかり秋の表情に変わっていました。

 新米の白(袋は茶色)、りんごの赤・黄、ぶどうの紫、なしは薄茶で栗はこげ茶、かぼちゃは緑。そして、食用菊の黄色! カラフルな秋が並びます。
 中でも八戸特産の食用菊「阿房宮」は、器量よし、香りよし、味はちょっぴりほろ苦く、じわっと甘みもきいてくる。何にも似ていない、独特のおいしさがクセになります。八戸ではお味噌汁やお吸いものに入れたり、おひたしにしたり、酢飯や野菜を巻いて「菊花巻き」にしたりと大活躍。菊が入ったお菓子も、出ています。10月の下旬から11月が旬なので、これから本格シーズンをむかえます。

ところで「阿房宮」といえば、中国の秦の始皇帝が建てた大宮殿のこと。このあまりに大きい宮殿を造るため、秦の国が傾いてしまったことから、「あほ」という言葉の語源になったという説もあります。なぜ菊にこんな名前がついたのか?
 どうも「あほほどうまい」からきているのではないかと、ユキパル女は思います。「あほほど」は大阪弁で、「すごく」「あきれるほど」のような意味。あきれるほどうまい!と、上方からきた誰かが言いだし、それを聞いた八戸人が、故事から名付けたのでは? …なんて想像しながら食べると、よけいにおいしくなる気がします。

このほか、紫色で、花弁がストローのように巻いているのが「延命楽」。通称「もってのほか」。こちらは山形が名産地ですが、八戸でもメジャーな食用菊です。皇室に献上され、そんな高級品を庶民が食べるなんて「もってのほか」の意味だとか、天皇家の御紋である菊を食べるなんて「もってのほか」とか…。名前の由来は諸説あるようで、聞く人によって違う答えが返ってきたりします。

先週いらしていた木野花さんは食用菊、召しあがったでしょうか?
 いよいよ今夜7時35分から、NHK「にっぽん紀行」に、館鼻岸壁朝市が登場します!

秋の味といえば、朝市通販にも秋限定の純米大吟醸酒まんじゅう(栗)のお取り扱いを開始しています。こちらも「あほほど」おいしいですよ。


10月最初の館鼻岸壁朝市

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