ハレの日に食べる色鮮やかな郷土料理
豆しとぎ 【八戸・二戸】
豆しとぎ

シンプルゆえに奥深い。素材の味が生きる一品

豆しとぎは三八上北、岩手県北地域で食べられている、米粉に潰した豆を混ぜて作ったコナモンです。青豆を使うのが標準で、鮮やかな青さが綺麗な一品。黒豆を使ったものもあります。今でこそ年中食べられますが、豆はあまり保存が利かないので昔は12月から3月までの寒い時期に作るのが普通でした。

作り方はシンプルですが、それゆえ素材によって味、食感が大きく変わります。一口に米粉と言ってももち米を混ぜるかどうか、また製粉の具合によって舌触りが変わりますし、豆も荒い・細かいと砕き方によって口当たりが全く違います。

新戸部精米所(六戸町)さんのところには、12月から豆しとぎを作って欲しいという人がたくさんやってきます。黒豆、茶豆、だだちゃ豆……持ち込まれた材料をその人の好みに合わせて作ることはもちろん、頼まれればゴマを混ぜたりなんと酒まで練りこんだりと、その人オリジナルの豆しとぎを作っています。

ちなみに「しとぎ」とは「水に浸して柔らかくした生の米をついて粉にし、それを水でこねて丸めた食べ物」のことを言うそうです。もちの原型とも言えるしとぎの歴史は古く、平安時代にも神饌として供えられていたと言います。

現代では九州と東北でしか見られないという「しとぎ」ですが、これはもちのような物を指した名称であり、「豆しとぎ」はこの地域だけに見られる特徴的な食べ物です。豆を使うようになった理由は定かではありませんが、恐らく津軽地方に比べて米の収穫量が少ないため、かさ増しに豆を使ったものと考えられます。

豆しとぎは12月のえびす様や大黒様、山の神様の歳取りに供える、ハレの日の料理でした。今では道の駅や産直、スーパーなどでも販売されているので年中手軽に食べられますが、昔に習って家庭の味の豆しとぎを作って、神様に感謝してみるのもいいかもしれませんね。

(取材協力:新戸部精米所)

<参考サイト>
しとぎばなし ―秋田粢菓子 一乃穂
”しとぎ”といえば「豆しとぎ」 ―まるごと青森

【食べられるお店】

民芸菓子処 しんぼり

青森県八戸市大字河原木字神才22-2(八食センター内)
0178-28-9321
9:00~18:00 水曜日、1/1

創季屋

青森県八戸市大字河原木字神才22-2(八食センター内)
0178-28-9762
9:00~18:00 水曜日
北のコナモンリスト(五十音順)

  • あずきばっと
  • いでゆ餅
  • 沖揚げせんべい
  • おこわせんべい
  • かっけ
  • 合掌土偶マドレーヌ
  • 川蟹すいとん
  • 雁月
  • きゃばもち
  • きんかもち
  • 串もち
  • 鯨餅
  • 栗豊穣
  • けいらん
  • 駒饅頭
  • 三戸せんべい
  • しだみだんご
  • せなかあて
  • チーズピッコロ
  • 鶴子まんじゅう
  • 鉄板ピザせんべい
  • なべこ団子
  • 生南部サブレ
  • 南郷そば
  • 日光パン
  • 野田塩らーめん
  • 階上早生そば
  • 八戸ジャジャメン
  • 八戸せんべい汁
  • 八戸のいか
  • ひっつみ
  • ぶすのこぶ
  • ほど焼き
  • 真砂金饅頭
  • 豆しとぎ
  • まめぶ汁
  • ゆべし
  • RED CHILIのタコス

  • ※検索でこられた方はこちら
    TOPへ戻る