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コラム

ジーパン学長コラム第4回 866キロの自分との闘い〜大谷真樹

スイス・ジュネーブ発フランス・ニースゴール、アルプスを越える総走行距離866キロ、総獲得標高21000メートル。世界で最も高く過酷なアマチュア自転車レース「オートルートアルプス2103」。「世界で最も過酷」「日本人完走者はいない」。この二つのフレーズに完全に射止められてしまった。今の自分をこれ以上奮い立たせる課題は無い——。決意してすぐに厳しい減量とトレーニングに取り組んだ 52歳のあまりに無謀な挑戦。「あの峠でリタイヤしよう」と辿り着いた補給所で、ボトルに書かれた教え子達の応援メッセージが目に入った。凍える指でボトルを手にし一口だけ水を含み酷寒の峠を下った。「這ってでもゴールしよう」

特集

大谷真樹オートルート・アルプス日本人初完走の舞台裏。

「世界で最も登り最も過酷な自転車レース」として熱狂的なファンを多く持つオートルート・アルプス。しかし、自転車レースやヒルクライムをやったことがない人には、どれだけその挑戦のハードルが高いものなのか、海外レースを走るとはどういうことか、なかなか伝わりにくい。その血と汗と涙の7日間(2013年8月18日〜24日)すべてをチーム・マネージャーが解説する。